ヒゲ育毛剤はドラッグストアで買える?棚の育毛剤が髭に使えない理由と、店頭で唯一買える市販薬

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ドラッグストアの棚に並んでいる育毛剤は、そのほとんどが頭髪用で、ヒゲには使えません。店頭で「ヒゲに使える市販の育毛剤」となると、実質的にミクロゲン・パスタという第1類医薬品ひとつだけ。

しかもこれは薬剤師の確認が必要で、棚から取ってそのままレジ、というわけにはいかないんです。だから「ドラッグストアでサッと買えるヒゲ育毛剤」を期待して探すと、けっこう空振りします。

ドラッグストアの育毛剤コーナーに、ヒゲに使えるものはほぼ置いていない

育毛剤コーナーに立つと、リアップやスカルプD、薬用トニックといった商品がずらっと並んでいますよね。ただ、あれは全部頭皮に塗る前提で作られた頭髪用です。ヒゲに転用するものではありません。

理由はシンプルで、ヒゲと頭髪では「濃くしたいときに必要な方向」が真逆だからです。頭髪用の育毛剤は、抜け毛の原因になる男性ホルモンの働きを抑えたり、頭皮の血行を促したりする方向で作られています。ところがヒゲは、男性ホルモンの影響を受けて濃くなる毛です。男性ホルモンを抑える成分を顔に塗っても、ヒゲを増やす方向には働きません。目的が逆なので、頭髪用をヒゲに使うのは意味がない、というより避けたほうがいい選択なんです。

もうひとつ、店頭の育毛剤(医薬部外品)は「今ある毛を維持して抜けにくくする」位置づけの商品が中心で、そもそも「生えていないところに生やす」ものではありません。ヒゲを新しく濃くしたい人が期待している働きとは、スタート地点が違う、ということも知っておくと空回りしなくて済みます。

店頭でヒゲに使えるのは、実質「ミクロゲン・パスタ」だけ

ミクロゲンパスタ

ドラッグストアで買える市販品の中で、ヒゲなどの体毛に対して使うことが正式に想定されているのは、ミクロゲン・パスタというクリーム状の育毛剤です。1953年から続くロングセラーで、まゆ毛やヒゲが薄いことに悩む人向けに作られています。ただ、気軽な化粧品とは性質がかなり違うので、そこは先に押さえておきましょう。

棚から取ってレジ、では買えない第1類医薬品です

ミクロゲン・パスタは第1類医薬品に分類されます。第1類は、安全面で特に注意が必要とされる薬で、薬剤師がいるときにしか買えず、購入時に説明や確認を受けるのが原則です。つまり、ドラッグストアに置いてあっても、他の日用品のように黙ってカゴに入れてレジ、という買い方はできません。取り扱っていない店舗も多く、「近所のドラッグストアには置いてなかった」というのはよくある話です。

中身は男性ホルモンのクリーム。だから「効くかも」だし「気軽ではない」

ミクロゲン・パスタの主成分は、2種類のテストステロン、つまり男性ホルモンです。ヒゲが男性ホルモンの影響で濃くなる毛である以上、これを塗って生育を促すという発想には理屈が通っています。ここが、成分に根拠のない「ヒゲ美容液」との大きな違いです。

一方で、男性ホルモンそのものを肌に塗る薬なので、気軽なスキンケア用品と同じ感覚では扱えません。使える人・使えない人の線引きもはっきりしていて、そこは購入時に薬剤師へ確認する前提になっています。

項目 内容
分類 第1類医薬品(薬剤師の確認が必要)
主成分 2種類のテストステロン(男性ホルモン)
使える部位 まゆ毛・ヒゲ・胸毛・腋毛など、頭髪以外の体毛
使えない部位 頭髪・まつ毛
価格の目安 8g 約1,375円/28g 約3,575円(メーカー希望小売価格。実売は店舗により変わります)
買い方 取扱店で薬剤師の確認を受けて購入。棚から取ってそのままレジ、では買えません

ミクロゲン・パスタを使えば必ずヒゲが濃くなる、とは言い切れない

ここは正直にお伝えしておきます。理屈が通っている薬とはいえ、「塗れば誰でも濃くなる」ものではありません。実感できたという声もあれば、変化を感じられなかったという声もあり、口コミは賛否が分かれます。効果には個人差があり、体質やもともとの毛の状態によって結果は変わります。

とくに、もともと毛根がほとんどない場所や、遺伝的にヒゲが薄いタイプの場合、育毛剤で戦うのは分が悪くなりがちです。ないところから毛を作り出すというより、生える力のある毛を後押しするイメージだからです。仮に使うとしても、数か月単位で続けてようやく判断できるかどうか、くらいに構えておくのが現実的です。

使う前に必ず確認したいのが、使えない人の条件です。前立腺の腫瘍など男性ホルモンの影響を受ける病気がある人、その疑いがある人、妊娠している可能性のある人などは使用できません。また、他の男性ホルモンを含む薬との併用も避ける必要があります。男性向けの薬ですが、成分がホルモンである以上、体調や持病によっては合わないことがあるということです。持病や服用中の薬がある場合は、購入時に薬剤師へ伝えて確認してください。不安があれば、使い始める前に医師に相談したほうが安全です。

「ドラッグストアになければAmazon」で買えるもの・買えないもの

店頭で見つからないとネット通販に流れがちですが、ネットなら選択肢が増える一方で、中身の質はバラバラになります。店頭とネットで手に入るものを整理すると、こうなります。

種類 ドラッグストア店頭 Amazon・ネット通販
ミクロゲン・パスタ(第1類医薬品) 取扱店なら購入可。薬剤師の確認あり 第1類に対応したサイトなら購入可。ただしメール問診への返信などの手順があり、Amazonでの取り扱いは時期により不安定です
ヒゲ用美容液・オイル(化粧品) ほぼ置いていない 種類は豊富。ただし化粧品なので「生やす」効果はうたえず、成分の裏づけも弱いものが多い
ミノキシジル(頭髪用) 頭髪用として買えるが、ヒゲへの使用は目的外 海外製の並行輸入が多い。ヒゲに使うのは自己責任で、偽物や品質のリスクもある

ネットで数多く見かける「ヒゲ育毛剤」「ヒゲ美容液」の多くは、区分としては化粧品です。ビオチンやひまし油などが入っていて肌の状態を整える助けにはなりますが、医薬品のように「ヒゲを発毛させる」とは言えません。ここを混同すると、期待だけ大きくなって肩透かしを食らいます。

ミノキシジルをヒゲに使う方法も海外では見かけますが、日本のミノキシジル製品はあくまで頭髪用で、顔への使用は想定されていません。使うなら目的外の自己責任になりますし、並行輸入品には品質のばらつきというもう一段のリスクも乗ります。Amazonで買える具体的な商品ラインナップと成分の中身については、Amazonで買えるヒゲ育毛アイテムを比較した記事で詳しくまとめているので、ネット中心で探すならそちらも見比べてみてください。

濃くしたい原因しだいでは、育毛剤より先に考えることがある

ヒゲが薄い理由は人によって違います。年齢的にまだこれからという人もいれば、遺伝や体質でそもそも本数が少ない人、生活習慣が影響している人もいます。原因が違えば、育毛剤が向くかどうかも変わってきます。

睡眠不足や栄養の偏りが背景にあるなら、そこを整えるだけで印象が変わることもあります。逆に、遺伝的にヒゲが生えにくいタイプだと、市販の育毛剤ではどうにもなりにくく、本気で本数を増やしたい場合はクリニックの選択肢まで視野に入ってきます。まず自分の薄さがどのタイプなのかを切り分けると、遠回りせずに済みます。口髭が薄い悩みについては口髭を濃くしたい人向けの記事で原因別に整理しています。ミクロゲン・パスタの口コミや評判をもっと知りたい場合は、育毛剤で本当にヒゲは濃くなるかを検証した記事もあわせてどうぞ。

ドラッグストアでヒゲ育毛剤を買う前に、確認しておきたいこと

まとめる代わりに、次の一歩を決めやすいように整理します。ドラッグストアの棚に並ぶ育毛剤はヒゲには使えないので、頭髪用を顔に転用するのはやめておきましょう。店頭でヒゲに使える市販品はミクロゲン・パスタが実質唯一で、これは薬剤師の確認が必要な第1類医薬品です。買うなら、持病や服用中の薬を伝えたうえで、使えない条件に当てはまらないかを確認してください。効果には個人差があり、遺伝的に薄いタイプでは期待しにくいこと、判断には数か月かかることも織り込んでおくと、がっかりせずに済みます。心配なことがあれば、購入前に医師や薬剤師へ相談するのがいちばん確実です。

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