髭脱毛が「効果ない人」には2種類。メラニンの問題か、やり方の問題かで、これからやることが変わる

髭脱毛 効果ない人 特徴 ひげ脱毛の基礎知識

髭脱毛が効かない人は、大きく2つのタイプに分かれます。ひとつは、レーザーが反応する黒い色素(メラニン)がそもそも毛に足りていない人。白髪や産毛が多い人がここに入ります。

もうひとつは、回数・機種・タイミングがズレていて、効いていないように見えているだけの人です。前者は方法そのものの限界ですが、後者はやり方を変えれば十分に挽回できます。だから最初にやるべきなのは、自分がどちらのタイプなのかを見分けることなんです。

効かない人は、だいたいこの2パターンのどっちかに当てはまる

「自分は髭脱毛が効かない体質かもしれない」と感じたとき、原因は次の2つのどちらかであることがほとんどです。この2つは見た目が似ていても、意味がまったく違います。

タイプ 何が起きているか 挽回できるか
①メラニンが足りない人 白髪・産毛が多く、レーザーが反応する色素そのものが毛に乏しい レーザーでは難しい(別の方法が必要)
②効いていないように見える人 回数不足・機種が合っていない・ホルモンの影響・サロンの光脱毛など やり方を変えれば挽回できることが多い

やっかいなのは、②の人が「自分は①なんだ」と思い込んで脱毛をやめてしまうケースです。実際には効く余地が残っているのに、あきらめてしまうのはもったいないんですね。まずは自分がどちらに近いか、これから順番に見ていきましょう。

白髪・産毛が多い人にレーザーが効かないのは、努力の問題じゃない

白髪や産毛の多い人にレーザーが効きにくいのは、通い方やケアの問題ではなく、レーザーの仕組み上どうにもならない部分です。

医療レーザー脱毛は、毛に含まれる黒い色素(メラニン)に反応して熱を生み、その熱で毛根の組織にダメージを与える仕組みです。だから、色素がしっかりある黒く太い毛には効きますが、色素がほとんどない白髪には反応しません。これは出力が足りないからではなく、そもそも狙う的(メラニン)が毛にないから、というのが理由です。家庭用脱毛器やサロンの光脱毛も同じ原理なので、白髪には同様に効きません。

「白髪染めで黒くすれば反応するのでは」と考える人もいますが、それも効きません。白髪染めは毛の表面を染めているだけで、毛の内部にメラニンを増やしているわけではないからです。

40代以降は「まだ黒いうちに」が現実的な判断になる

髭の白髪は、40代あたりから少しずつ混じり始める人が増えていきます。ここで知っておきたいのは、黒い毛の割合が減るほどレーザーの効率が落ちていくという点です。白髪が増えてから始めると、同じ密度でも当たる的が減るので、回数がかさみ、満足度も下がりやすくなります。

だから「そのうち脱毛しよう」と先延ばしにするより、黒い毛が多いうちに始めたほうが、結果的にラクなことが多いんです。すでに白髪がかなり混じっている場合は、黒い毛をレーザーで減らしつつ、残った白髪は1本ずつ処理するニードル脱毛(毛穴に電気を流す方式)を併用する、という組み合わせが選択肢になります。ただしニードル脱毛は痛みが強く出やすいので、続けられるかどうかも含めてカウンセリングで相談してみてください。

「回数が足りないだけ」を「効かない」と勘違いしている人がいちばん多い

効かないと感じている人のうち、いちばん多いのは実は「まだ回数が足りていないだけ」の人です。ここを誤解して途中でやめてしまう人がとても多いんですね。

よく言われる「医療脱毛は5回」という数字は、効果を実感し始める回数であって、ツルツルになる回数ではありません。髭は体の中でもとくに毛が硬く、密度が高い部位です。1平方センチに100本近く生えている場所もあり、1回の照射だと1本あたりに届くエネルギーが分散してしまいます。だから複数回に分けて当てていく必要があるんです。

回数の目安(医療レーザー) だいたいの変化
1〜3回 大きな変化は出にくい。抜けても生えてくる時期
5回前後 毛量の減少や青髭の軽減を感じ始める人が増える
10回前後 髭剃りがラクになる。口周り・あごはまだ残りやすい
15〜20回 ツルツルを目指すなら現実的な目安。追加が要る人もいる

とくに口周り・あご・あご下は、髭が密集していて根も深いので、他の部位より時間がかかります。「頬はきれいになったのに口周りだけ残る」というのは失敗ではなく、部位ごとの効きやすさの差であることがほとんどです。回数の感じ方には毛質・毛量・肌質による個人差があるので、上の表もあくまで目安として見てください。

濃い髭・根深い髭なのに効かないなら、機種が合っていない可能性がある

回数を重ねても濃い髭が減らないなら、使っているレーザーの種類が自分の毛に合っていないことを疑ってみる価値があります。

レーザーには波長の違う種類があり、届く深さが変わります。浅めの毛に向いたタイプもあれば、根の深い頑固な髭に届きやすいタイプもあります。とくに根深い剛毛には、熱破壊式のヤグレーザーが向いているとされることが多いです。蓄熱式のマイルドな照射でなかなか実感が出ない場合、熱破壊式のヤグに切り替えることで反応が変わることがあります。

複数の機種を置いているクリニックなら、毛質や肌の状態を見て使い分けてもらえます。逆に1種類しか置いていない場合、自分の毛に合わなくても打つ手が限られます。効きが悪いと感じたら、機種を変えられるかどうかを一度確認してみてください。ただし、機種を変えれば必ず効くと保証されるわけではないので、そこは過度に期待しすぎないほうがいいです。髭脱毛の効果の出方については髭脱毛の効果に関する記事もあわせて参考にしてください。

脱毛したのに毛が増えた気がする人は、硬毛化かもしれない

「効かない」を通り越して「むしろ毛が濃くなった・増えた気がする」という場合は、硬毛化という現象が起きている可能性があります。

硬毛化は、脱毛したはずの部位で、かえって毛が太く硬くなったり増えたように見えたりする現象です。原因ははっきり解明されていませんが、レーザーの熱が毛根を壊しきれず、逆に発毛組織を刺激してしまうのではないか、と考えられています。色素の薄い産毛が多い部位で起こりやすいとされ、頬の産毛や、比較的若い世代で起きやすいという指摘もあります。

発生する確率は諸説あり、研究によって0.6〜10%台とかなり幅があります。これは主に海外(白人中心)の少数例の報告で、そのまま日本人男性の髭に当てはまるとは言い切れません。数字はあくまで参考程度に見ておくのが安全です。

対処としては、その部位への追加照射をいったん止める方針をとるクリニックもあれば、機種を変えて対応するところもあります。硬毛化した毛には根深い毛にも届くヤグレーザーが使われることがありますが、これも確実な解決策とは言えません。気になる場合は自己判断で通い続けず、担当医に相談してください。硬毛化については硬毛化のカテゴリ記事でも扱っています。

男性ホルモンの影響で、完了後にまた生えてくることもある

いったんきれいになったのに時間が経ってまた生えてきた、という場合、それは施術の失敗とは限りません。髭は男性ホルモンの影響を強く受ける毛だからです。

髭が濃く生えるかどうかは、男性ホルモンの働きに左右されます。そのため、脱毛でいったん減らしても、ホルモンバランスの変化などによって休んでいた毛穴が動き出し、あとから生えてくることがあります。医療レーザーで発毛組織を壊した毛は基本的に戻りにくいのですが、施術時点で活動していなかった毛穴までは処理できないため、完了後にゼロから再発毛が起こる余地は残るということです。これは体質の問題であって、個人差もあります。

この「あとから生えてくる」を最初から想定しておくと、少なくなってきたタイミングで焦らずに済みます。生えてきた分だけ追加照射で対応する、という前提で考えておくといいですね。

サロンの光脱毛で「効かない」と感じているなら、そもそも仕組みが違う

サロンに通っているのに効果を感じにくい場合、それはあなたの毛のせいではなく、光脱毛と医療レーザーの仕組みの違いによるところが大きいです。

サロンで行う光脱毛は、医療レーザーより照射がマイルドで、期待できるのは今ある毛を減らす「減毛」やこれから生える毛を抑える「抑毛」です。永久脱毛ではないため、時間が経てばまた生えてくることが多く、実感までに必要な回数も医療より多くなります。

サロンの光脱毛 医療レーザー脱毛
効果の性質 減毛・抑毛(一時的) 発毛組織を壊す(戻りにくい)
実感までの回数目安 10回以上かかることが多い 5回前後から実感し始める
痛み 比較的マイルド 強めに感じやすい
施術者 エステティシャン 医療機関(医師・看護師)

つまり、しっかり減らしたいのにサロンに通っている場合、「効かない」というより「求めている効果と方式がズレている」状態なんです。ツルツルや大幅な減毛を目指すなら、医療レーザーに切り替えたほうが結果は出やすくなります。どちらが正解というより、ゴールに合っているかどうかで判断してください。

自分が「効かない人」なのか見分けて、次の一手を決める

ここまでを踏まえると、「効かない」と感じたときにまず確認すべきは、自分の状況がどのパターンかを切り分けることです。原因ごとに、次にやることは変わってきます。

今の状態 考えられる原因 次の一手
髭に白髪・産毛が多い メラニン不足でレーザーが反応しにくい 黒い毛を早めに処理。白髪はニードル脱毛を検討
まだ3〜5回くらい 回数不足(効果が出る前) もう少し継続。部位差も想定しておく
回数は重ねたが濃い髭が減らない 機種が毛に合っていない可能性 熱破壊式ヤグなど機種変更を相談
むしろ毛が増えた気がする 硬毛化の可能性 自己判断で続けず担当医に相談
完了後にまた生えてきた ホルモンによる再発毛 追加照射で対応する前提で考える
サロンに通っている 光脱毛は減毛・抑毛どまり しっかり減らすなら医療レーザーへ

多くの人が思っているほど「レーザーが効かない体質」というのは多くありません。本当に方法の限界なのは、白髪・産毛でメラニンが足りないケースくらいで、それ以外は回数・機種・方式・タイミングを見直せば挽回できる余地があります。効果の感じ方には毛質や肌質による個人差がありますし、硬毛化や肌トラブルの不安がある場合は、通っているクリニックの医師に相談するのがいちばん確実です。あきらめる前に、まず自分がどのパターンかを確かめてみてください。あわせて髭脱毛の失敗は2種類ある(取り返せる失敗と取り返せない失敗)も読んでおくと、判断の助けになります。

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