髭脱毛を20回しても生えてくるのは失敗?残っている毛の種類で、次にやることが変わります

髭脱毛 20回しても生える ひげ脱毛の基礎知識

髭脱毛を20回受けてもまだ生えてくる、というのは実はそれほど珍しくありません。私もそうでしたし、20回目を過ぎてようやく薄くなってきたかなという程度です。

ヒゲは体の中でも特に脱毛しにくい部位で、医療レーザーでも「20回でゼロ」にならない人は普通にいます。ただ、同じ「まだ生える」でも、残っている毛が太い黒ヒゲなのか、細い毛なのか、白髪なのかで、このまま続けるべきか、機械やクリニックを変えるべきか、別の脱毛方法に切り替えるべきかが変わります。

この記事では、20回を過ぎても残る毛の見分け方と、21回目を打つ前に確認したいことを整理します。

「20回やったのに」と感じたら、まず自分の毛の残り方を見てほしい

脱毛20回で生えてくること自体は異常ではありません。見てほしいのは「どこに、どんな毛が、どう残っているか」です。

20回というと、2か月おきに通っても3年以上かかる回数ですよね。それだけ時間もお金もかけて、まだ毎朝カミソリを当てているとなると、「騙されたのでは」「自分だけ効いていないのでは」と感じるのは当然だと思います。

ただ、ヒゲは毛が太くて根元が深く、しかも密集しているので、レーザーの効き方が体毛とはかなり違います。メンズリゼの解説でも、ヒゲの密度が高い人や毛質・肌の状態によっては、20回を超えてもツルツルにならない場合があると書かれています。つまりクリニック側も、20回で終わらない人がいることは想定しているわけです。

そのうえで、自分の状態を大まかに分けると次のようになります。

今の状態 考えられること 判断の目安
全体的にまばらに、細めの毛が残っている 順調に減っていて、残りが目立ちにくくなっている段階 ゴールをどこに置くか次第で、続けてもやめてもいい
鼻下やあご先だけ、太い毛がしっかり残る 毛根が深い部位に、今の機械や出力が届ききっていない可能性 機種や出力の見直しを相談する価値がある
白い毛や、色の薄い毛ばかり残っている レーザーが反応しにくい毛が残っている 同じレーザーを重ねても減りにくい
照射した場所の毛が、以前より太く濃くなった 硬毛化の可能性 早めにクリニックへ相談したい
線状や四角い形で、まとまって残っている 打ち漏れの可能性 次回の施術前にクリニックに見せる

打ち漏れか毛周期による残り毛かの見分け方は、髭脱毛の打ち漏れの見分け方で詳しく書いています。

医療脱毛の「永久」は、毛がゼロになるという意味で使われていない

医療レーザー脱毛の効果は、もともと「毛がまったく生えなくなる」ことを約束するものではありません。ここを誤解したまま通っていると、20回目あたりで一気に不信感が出てきます。

レーザー脱毛機の効果について、アメリカのFDA(食品医薬品局)が認めている表現は「permanent hair reduction」、直訳すると「永久的な減毛」です。治療を終えたあとに、生えてくる毛の本数が長期にわたって安定して減っている状態を指していて、1本残らずなくなることまでは含んでいません。一方で「permanent hair removal(永久的な除毛)」という表現が認められているのは、毛穴に針を入れて1本ずつ処理する電気脱毛(ニードル脱毛)のほうです。

日本のクリニックの広告では「永久脱毛」という言葉がよく使われますが、レーザーについては「大きく減らして、その状態を長く保てる」くらいに受け取っておくのが実態に近いと思います。

1回でどれくらい減るかを考えると、20回で残る人がいるのは計算上も自然

ヒゲ脱毛は1回ごとに一定の割合で毛が減っていくイメージで考えると、20回で残るケースがあることが納得しやすくなります。

ある医療脱毛クリニックは、自院の経験則として、ヒゲは毛の密度や深さ、機械や技術の影響もあって、1回あたり実際に減るのは10〜20%程度だと説明しています。この「毎回、残っている毛のうち一定割合が減る」という前提で、10回と20回のあとにどれくらい残るかを計算してみると、こうなります。

1回あたりに減る割合 10回後に残る毛 20回後に残る毛
10% 約35% 約12%
15% 約20% 約4%
20% 約11% 約1%

これはあくまで単純化したモデルで、実際の減り方は人によっても部位によっても違います。ただ、1回で減る割合が10%前後の人だと、20回終わっても1割くらいは残る計算になります。ヒゲはもともとの本数が多いので、1割でも鏡で見れば「まだ普通に生えてる」と感じる量なんです。

逆に言えば、同じ20回でも「1回ごとの減りが大きい人」と「小さい人」では結果がかなり変わります。この1回あたりの減り方を左右しているのが、次の章の話です。

20回を過ぎても残りやすいのは、こういう毛

後半まで残るのは、レーザーがもともと効きにくい性質を持った毛です。どのタイプかによって、打つ手が違います。

鼻下・あご先の太くて深い毛

いちばん多いのがこのパターンです。鼻下や口まわり、あご先は毛が太く、毛根も深いところにあるので、レーザーの熱が根元まで届ききらないことがあります。特に鼻下は痛みも強い部位なので、照射のときに出力を控えめにしていることも少なくありません。

このタイプは、出力を上げられないか、あるいは深いところまで届きやすい波長の機械(ヤグレーザーなど)に切り替えられないかを相談する余地があります。ただ、ヤグレーザーは痛みが強めになりやすく、どの機械が合うかは肌の色や毛質でも変わるので、医師と相談して決めてください。

細く、色が薄くなった毛

回数を重ねると、太かった毛が細く薄い毛に変わって残ることがあります。レーザーは毛の黒い色(メラニン)に反応する仕組みなので、毛が細く薄くなるほど反応が弱くなります。つまり「効いてきたからこそ、効きにくい毛が残る」という状態です。

この段階の毛は、髭剃りの手間や青髭の見え方にはあまり影響しないことが多いです。気にならないなら、ここで一区切りにするのもひとつの判断だと思います。

白髪のヒゲ

白髪はメラニンがほとんどないので、医療レーザーはほぼ反応しません。20回打っても白い毛だけ残っているなら、それはレーザーの限界で、同じ方法を続けても減りません。

「白髪を黒く染めてから打てばいいのでは」と考える人もいますが、染まるのは表に出ている部分だけで、毛根は白いままなので効果は期待できないと複数のクリニックが説明しています。白髪には、1本ずつ処理するニードル脱毛を使うのが一般的です。

硬毛化した毛

照射したのに、逆に以前より太く濃い毛が生えてくることがあります。これが硬毛化です。硬毛化した毛はレーザーを当て直しても反応しにくい場合があり、放置して同じ設定で打ち続けると長引きやすくなります。

照射から数日〜2週間ほどで濃く見えているなら、抜け落ちる前の毛が残っているだけのことが多く、硬毛化とは別物です。見分け方は髭脱毛で濃くなったのは硬毛化?それとも泥棒ひげ?で解説しています。

年齢とともに、新しく濃くなってきた毛

もうひとつ見落とされやすいのが、脱毛している間にも年齢によってヒゲが変化していることです。20回通うには3年以上かかるので、その間に20代から30代へ移る人も多いですよね。ヒゲは30代以降も1本1本が太くなっていく傾向があり、以前は目立たなかった毛がしっかりしてくることがあります。この点は髭が濃くなるのは何歳まで?で詳しく書いています。

その「20回」がサロンや家庭用脱毛器なら、前提がまったく違う

20回通ったのが脱毛サロンの光脱毛や、家庭用脱毛器での20回なら、まだ生えてくるのはほぼ想定どおりです。

光脱毛や家庭用脱毛器は、医療レーザーに比べて出力が低く、毛を生やす組織を壊しきるところまではいきません。止めればまた生えてくる「減毛・抑毛」の位置づけで、「何回で完了」という区切り自体がありません。メンズリゼの解説でも、エステや家庭用脱毛器は効果を保つために照射を続ける必要がある、と説明されています。

サロンで20回通ってまだ濃さが気になるなら、回数を足すより、医療脱毛に切り替えたほうが早く終わる可能性が高いです。サロンと医療での期間の違いはヒゲ脱毛を1日でも早く終わらせる脱毛周期の見極め法でも触れています。

21回目を予約する前に、クリニックに確認しておきたいこと

医療脱毛で20回を過ぎたなら、次の予約を入れる前に一度、今の施術内容を確認してみてください。原因が「体質」なのか「設定や通い方」なのかで、続ける意味が変わるからです。

確認すること なぜ聞くのか
使っている機械の種類と方式 熱破壊式か蓄熱式か、アレキサンドライトかヤグかで、太く深い毛への効き方が違う
今の出力は上げられる余地があるか 痛みや肌の反応を見て控えめのまま来ていることがある
部位ごとに出力や機械を変えているか 鼻下とほほでは毛質が違うので、同じ設定だと鼻下だけ残りやすい
残っている毛はレーザーが反応する毛か 白髪や細い毛が中心なら、回数を足しても効率が悪い
照射の間隔は適切だったか 間隔が詰まりすぎていると、効きにくい時期の毛に打っていたことになる
追加照射の料金と、機種変更の可否 コース外は1回ごとに料金がかかるので、続ける前に総額を把握しておく

聞きにくいかもしれませんが、20回分の施術を受けてきた側なので、遠慮せず聞いていいと思います。はっきりした説明がない、あるいは「続ければ抜けます」の一点張りなら、他のクリニックでセカンドオピニオン的にカウンセリングを受けるのもありです。

機械の方式による効き方の違いは、メディオスターは効果が低いって本当?で蓄熱式を例に解説しています。

同じレーザーを続けるか、機械を変えるか、ニードルに切り替えるか

残っている毛のタイプがわかれば、次の一手はだいたい決まります。

選択肢 合っているケース 気をつけたいこと
今のクリニックで同じ施術を続ける 回数ごとに少しずつでも減っている実感がある 数回続けて変化がなければ見直す
出力を上げる、別の機種に変える 鼻下やあご先の太い毛が中心に残っている 痛みや肌トラブルが増えることがある。今のクリニックに別機種がなければ転院も視野に
ニードル脱毛で仕上げる 白髪、硬毛化した毛、残り本数が少ない太い毛 痛みが強く、1本単位や時間単位の料金が多い。本数が多いうちは費用がかさみやすい
ここで一区切りにする 残りは細く目立たず、髭剃りの負担もかなり減っている 数年後に一部がまた気になったら、そこだけ追加で打つ選択肢もある

ニードル脱毛は、毛穴1つ1つに細い針を入れて電気で処理する方法で、毛の色に関係なく効きます。そのぶん1本ずつなので時間も費用もかかり、痛みもレーザーよりはっきり強いです。レーザーである程度本数を減らしたあと、残った毛の仕上げに使う組み合わせを勧めているクリニックが多いのはそのためです。赤みや色素沈着が出ることもあるので、施術後は刺激や日焼けを避けてください。

あと何本なら「終わり」にしていいのか

終わりのラインは、脱毛を始めた目的で決めていいと思います。20回で生えてくるのが問題かどうかは、何を目指しているかで変わるからです。

もともとの目的 20回後に確認したいこと
髭剃りをラクにしたい 剃る頻度が週に数回程度になっていれば、目的はほぼ達成している
青髭をなくしたい 夕方になっても口まわりが青く見えないか。太い毛が数本残っていても青さが消えていれば十分なことが多い
ツルツルにしたい 残っている毛のタイプ。白髪や細い毛が中心なら、レーザーの回数を足すより方法を変える
髭をデザインして残したい 残す部分と消す部分の境目がきれいに出ているか。境目の数本はニードルで整える方法もある

「ツルツルになるまで」と決めていた人でも、実際に20回通ってみると、残っている毛はもう剃るまでもない程度だった、ということもあります。逆に、太い毛が変わらず残っているなら、回数ではなく方法の問題なので、見直すタイミングです。

20回を過ぎても生えてくるなら、次の予約の前にやること

まずは鏡の前で、残っている毛が「太い黒ヒゲ」「細く薄い毛」「白髪」「前より濃くなった毛」「まとまって残った毛」のどれなのかを確認してみてください。できれば照射前後の写真を撮っておくと、クリニックでの説明もしやすくなります。

そのうえで、太い黒ヒゲが部分的に残っているなら出力や機種の相談、白髪や硬毛化した毛ならニードルを含めた相談、細い毛ばかりならゴールの見直し、という順で考えると、ムダな追加照射を減らせます。

効果の出方には個人差があり、肌質や毛質によっては医師の判断で施術を止めたほうがいい場合もあります。硬毛化や肌荒れなど、気になる変化がある場合は自己判断で続けず、医師に相談してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました