髭脱毛中の日焼け止めは「毎日塗る」より「当日だけ塗らない」ほうが難しい

髭脱毛 日焼け止め ひげ脱毛の基礎知識

髭脱毛中の日焼け止めは、施術当日以外は毎日塗る、当日だけ塗らずに行く。基本はこれだけです。ただ実際につまずくのは「塗る」ほうではなく「当日塗らない」ほうなんですよね。朝の洗顔後に何も塗らずに家を出て、そのまま昼のクリニックまで日差しの下を歩くわけですから。

この記事では、当日の過ごし方、照射後にいつから再開していいのか、焼けてしまったときに予約をどうするかまで、順番に整理していきます。

塗る日と塗らない日さえ間違えなければ、あとは普通のUVケアでいい

髭脱毛中の日焼け止めは、特別な製品を買い直す必要はほとんどありません。大事なのは日付の管理です。

タイミング 日焼け止め 理由
前日まで 毎日塗る 焼けると照射自体ができなくなるため
施術当日の朝 塗らない(帽子や日傘で代用) 肌に成分が残った状態で照射しないため
施術直後〜その日の夜 塗らない バリア機能が落ちていて、落とすときの摩擦も刺激になるため
翌日以降 赤みやヒリつきが引いたら再開 照射後の肌は紫外線で色素沈着を起こしやすいため

クリニックによっては「当日塗ってきても、施術前に拭き取れば大丈夫」と案内するところもあります。どちらが正しいというより方針の違いなので、契約したクリニックの案内に合わせてください。

顔は服で隠せないので、腕や脚と同じ感覚だと確実に焼けます

脱毛中の日焼け対策でいちばん厄介な部位が、実は顔です。腕や脚なら長袖を着る、アームカバーを使うといった逃げ道がありますが、顔はどうやっても外気にさらされたままなんですよね。

しかも髭の範囲は、顔の中でも焼けやすい場所に集中しています。頬から顎、そして首。とくに顎の下や首は「上から降ってくる紫外線」だけでなく、アスファルトや水面から反射した紫外線も受けます。日傘や帽子である程度は防げても、下からの照り返しには効きません。

焼けた自覚がないまま焼けているパターン

「海にもプールにも行っていないのに、カウンセリングで日焼けを指摘された」というのは珍しい話ではありません。原因になりやすいのは、通勤の徒歩と自転車、営業や現場での外回り、車の運転席(右頬だけ焼ける人が多いです)、そしてゴルフや野外フェスといった単発のイベントです。

日焼け止めを塗っていても、朝1回だけでは昼過ぎには効果が落ちています。実際、日焼け止めを塗って塗り直しもしていたのにゴルフでしっかり焼けてしまい、その部位の照射ができなかった、というケースがクリニック側からも報告されています。塗ったかどうかより、塗り直しているかどうかのほうが結果を分けます。

施術当日に日焼け止めを塗るなと言われるのはなぜか

照射の邪魔になるからです。日焼け止めは肌の表面に膜を作って紫外線を防ぐものなので、その膜が残っているとレーザーの通り方にムラが出ると考えられています。毛穴に成分が残るのを避けたい、という説明をするクリニックも多いです。

同じ理由で、当日は化粧水やクリーム、制汗剤の使用も控えるよう案内されることがあります。ここは各クリニックの指示が細かく違う部分なので、カウンセリングで確認しておくのが確実です。

ちなみに、当日の朝に塗らないからといって「今日は無防備でいい」わけではありません。クリニックまでの移動でも紫外線は浴びます。当日は帽子をかぶる、日陰を歩く、車や電車を使うといった塗る以外の方法に切り替えるのが現実的です。

日焼けした肌で怖いのは、断られることより「弱い照射で1回消化される」こと

ここが、日焼け対策をおろそかにしたときの本当のダメージだと思っています。

日焼けした肌にレーザーを当てるのが危ないのは、脱毛レーザーが黒い色素に反応する仕組みだからです。焼けた肌にはメラニンが増えているので、毛だけでなく皮膚そのものが熱を持ってしまい、やけどや色素沈着のリスクが上がります。だからクリニックは照射を断るか、出力を下げて対応します。

問題は後者です。断られれば予約を取り直すだけですが、出力を下げて照射された場合、効果が薄いのに回数だけ1回減るということが起こり得ます。プランによっては施術がキャンセルになった場合でも1回分の消化扱いになることがあり、日焼けの代償は思っているより高くつきます。

「今日は少し焼けているかもしれない」と思ったら、無理に受けずに正直に申告したほうが、結果的に損が少ないです。

焼けてしまったら、次の照射まではどれくらい空くのか

先に言っておくと、数日待てば元通りというものではありません。目安として案内されている期間はこれくらいです。

日焼けの程度 照射再開までの目安
ヒリヒリ・赤みがある(炎症が残っている) まず炎症が完全に引くまで照射不可
軽い日焼け 2週間〜1ヶ月程度
肌の色が明らかに変わった 1〜3ヶ月程度、色が戻るまで

期間に幅があるのは、季節や肌質、もともとの肌色によって回復のスピードが違うからです。最終的に照射できるかどうかは医師や看護師が肌を見て判断するので、自己判断で「もう大丈夫だろう」と決めないほうがいいです。

なお、蓄熱式のダイオードレーザーのように、日焼け肌や色黒の肌にも比較的対応しやすい方式もあります。ただし対応できるといっても、ヒリヒリした日焼け直後の肌は避けるよう注意書きがされているのが普通です。「蓄熱式だから焼けても平気」ではありません。

髭以外の部位も同時に契約している場合

腕や脚だけが焼けていて顔が無事なら、髭の照射自体は受けられることが多いです。逆に、髭脱毛のために顔だけ守っていても、体の脱毛が止まる可能性はあります。全身も契約しているなら、焼けていない部位を先に進めてスケジュールの遅れを減らす、という調整をクリニックに相談してみてください。

脱毛中の日焼け止めは、SPFの数字より「落ちにくさ」と刺激で選ぶ

SPF50の製品を朝1回塗って終わりにするより、SPF30を昼にもう一度塗り直すほうが、実際に守れる紫外線の量は多くなります。数値を上げることより、塗り直せる状態を作ることが先です。

成分のタイプについては、日焼け止めが紫外線を防ぐ仕組みが2種類あることを知っておくと選びやすくなります。

紫外線吸収剤 紫外線散乱剤(ノンケミカル)
防ぐ仕組み 紫外線を吸収して熱などに変えて放出する 紫外線を跳ね返す
代表的な成分 メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど 酸化チタン、酸化亜鉛
使用感 伸びがよく白浮きしにくい 白っぽくなりやすい製品もある
肌への刺激 人によっては刺激や乾燥の原因になることがある 比較的おだやかとされる

照射前後の肌が敏感になっている時期は、散乱剤タイプを選んでおくと安心しやすいです。肌が落ち着いている日は吸収剤タイプでも構いません。ただし赤みやヒリつきがあるうちは、どちらのタイプでも塗るのを控えてください。

脱毛後の肌は乾燥しやすくなっているので、保湿成分が入ったものを選ぶと保湿とUVケアを一度に済ませられます。ここは髭脱毛中の肌のケア全般とも重なる部分です。肌が弱い自覚がある方や、アトピー体質の方は、事前に医師に相談してから製品を決めてください。

クレンジングも刺激になります

意外と見落とされがちですが、日焼け止めは落とすときも肌に負担がかかります。落ちにくいウォータープルーフタイプを顔全体に使うと、それを落とすためにゴシゴシこすることになり、照射後の肌にはそちらのほうが刺激になることがあります。脱毛期間中は、石けんで落とせるタイプを選んでおくとトラブルが減ります。

照射のあと2週間は、日焼け止めより先に「浴びない工夫」を優先する

照射後の肌は紫外線の影響を受けやすく、シミや色素沈着につながる可能性があります。目安として、施術後2週間前後は日焼けに注意するよう案内しているクリニックがあります。

ただ、この2週間をすべて日焼け止めだけでカバーしようとすると、塗り直しの回数が増えて肌への負担も増えます。それより、外出の時間帯をずらす、帽子を使う、日陰を選ぶといったそもそも浴びない工夫と組み合わせるほうが、肌にも負担が少なく現実的です。

この時期は毛が抜け始める時期とも重なります。抜けかけの毛が残っている状態については泥棒ヒゲの記事も参考にしてみてください。また、口元の黒ずみが日焼けによる色素沈着なのか青髭なのかで対処法が変わる話はこちらの記事にまとめています。

夏に契約するなら、日焼け止めの前に予定のほうを調整しておきたい

髭脱毛は数ヶ月かけて通うものなので、契約のタイミングによっては夏を1回か2回はまたぐことになります。日焼け止めでできることには限界があるので、先に予定のほうを動かしておくほうが確実です。

状況 先にやっておきたいこと
海やプール、フェスの予定がある その前後1ヶ月に照射を入れない前提で予約を組む
ゴルフや外仕事が定期的にある 顔と首まで塗れる日焼け止めを常備し、昼に塗り直す習慣にする
車の運転が多い 右頬だけ焼ける前提で、運転前に塗る癖をつける
もともと肌が黒い、または焼けやすい カウンセリングの時点で使用機器と対応可否を確認する

まとめてしまえば、髭脱毛中の日焼け止めで判断すべきことは3つです。当日だけ塗らずに行くこと、それ以外の日は塗り直しまでセットで続けること、そして焼けてしまった日は無理に照射を受けないこと。効果や肌の反応には個人差があり、肌質によって適した製品も違うので、迷ったときは自己判断せず、通っているクリニックの医師に相談してください。

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