丸顔に似合う髭のデザインは、顎の先に髭を集めて縦のラインを作るか、フェイスラインに沿わせて輪郭に影を落とすか、大きくこの2方向です。
ただ、どちらを選ぶべきかは「丸顔だから」では決まりません。あなたが気にしているのが幼く見えることなのか、顔が大きく見えることなのか。そして頬に髭がちゃんと生えるかどうか。この2つで正解が入れ替わります。順番に見ていきますね。
丸顔の髭が効くのは「顎に集める」か「輪郭に沿わせる」かの2方向
丸顔は縦と横の長さが近く、フェイスラインに角が少ないので、見る人の視線が横に流れやすい輪郭です。そして髭を置ける場所は顔の下半分に限られます。つまり髭でできることは、下半分に縦の要素を足すか、丸みの部分に影を作って削って見せるか、このどちらかなんですね。
クリニックのデザイン紹介ページでは、丸顔にはゴーティ(顎先の逆三角形)を勧めるところと、フェイスラインに沿った髭を勧めるところが混在しています。どちらも間違いではなく、狙っている効果が違うだけです。
| 方向 | やること | 出る印象 | 成立する条件 |
|---|---|---|---|
| 顎に集める | 顎先を中心に髭を残し、頬と首は落とす | 顔の下半分が縦に伸びて、大人びて見える | 顎周りに髭がしっかり生えること |
| 輪郭に沿わせる | もみあげから顎までを細い帯でつなぐ | 丸みに影が入り、フェイスラインが締まって見える | 頬に切れ目なく髭が生えること |
ここで先に言っておくと、失敗する人の多くは自分の髭が生える範囲を確認しないまま、写真で見て気に入った形を選んでいます。後半で確認方法を書きますので、そこだけは飛ばさずに読んでみてください。
「幼く見える」のか「顔が大きく見える」のかで、選ぶ形は逆になります
丸顔の悩みは、実際には別々の2つが混ざっています。童顔に見られてナメられる、という悩みと、顔が大きい・太って見える、という悩みですね。この2つは対処が逆方向になります。
幼く見えるのが嫌な場合、必要なのは顔の下半分の「縦」です。顎先に髭を集めて、視線が縦に落ちるようにします。逆に顔の大きさが気になる場合、必要なのは輪郭の「境界」です。フェイスラインに沿って細い髭を残すと、頬と首の境目に影ができて、丸みの外周が引き締まって見えます。
| 気になっていること | 狙う効果 | 向く形 | やると逆効果になりやすい形 |
|---|---|---|---|
| 童顔・幼く見られる | 下半分に縦を足す | 顎先中心の髭を、口角の内側に収めて縦に伸ばす | 頬まで広く残す無精髭風 |
| 顔が大きい・太って見える | 輪郭に影で境界を作る | もみあげから顎までを細くつなぐライン状の髭 | 顎の下や首に髭を残すこと |
| 両方が気になる | 縦と境界の両方 | 顎先はやや厚く、フェイスラインは細くつなぐ | 全体を同じ長さで均一に伸ばすこと |
両方が気になる人は多いのですが、一度に両方を狙うと髭の面積が増えて、顔がさらに大きく見えることがあります。迷ったら顎先から始めて、物足りなければフェイスラインを細く足すほうが調整しやすいですよ。
顎に集めるデザインは、顎の縦幅と髭の濃さで成否が分かれます
顎先に髭を残す形は、丸顔向けとして最もよく紹介されます。ただ丸顔の人は顎そのものが短めのことが多く、ここで幅を取りすぎると、縦に伸びるどころか顎に丸い塊が乗っただけになります。
目安として、髭の左右の幅は口角より内側に収めると縦が出ます。口角より外へ広げるほど、輪郭は横に伸びていきます。それから、面積で足りない分は長さで補えます。顎先だけ5mmから10mm残して、頬側を短く刈り込むと、正面から見たときに顎が下に伸びて見えます。
| デザイン | 残す範囲 | 必要な生え方 | 丸顔での落とし穴 |
|---|---|---|---|
| ゴーティ | 顎先に逆三角形。口ヒゲとつなげる場合もある | 顎先の密度が高いこと | 幅を広げすぎると顎が四角く重くなる |
| プチゴーティ | 顎先だけを小さく細く | 顎先に少し生えていれば成立しやすい | 面積が小さいぶん、剃り残しが目立つ |
| アンカー | 顎先の髭と口ヒゲを細い線でつなぐ | 口の下から顎まで切れずに生えること | 線が太いと口周りが黒く塊って見える |
アンカーのような細い線で構成する形は、写真では格好よく見えるぶん、生え方のムラがそのまま出ます。口の下(下唇の真下)に髭が生えない人は少なくないので、そこが空いていないかを先に確認してください。
フェイスラインに沿わせる形は、頬に生えない人がやると途切れます
もみあげから顎までを細くつなぐ形は、丸顔の輪郭を締めて見せる効果が出やすい反面、失敗も起きやすい形です。理由は単純で、頬に髭が生えるかどうかには大きな個人差があるからです。
頬の髭の濃さや範囲は遺伝や男性ホルモンへの感受性が関係するとされていて、口周りは濃いのに頬はほとんど生えない、という人もかなりいます。この状態でフェイスライン型を狙うと、もみあげから頬の途中までは帯があるのに、そこから顎までが途切れて、意図した線ではなく「剃り残し」に見えてしまうんですね。
自分の頬に線が引けるかを確かめる方法
やり方は簡単で、3日ほど剃らずに伸ばして、明るい自然光の下で鏡を見てください。見るのは濃さではなく、もみあげの下から顎まで、毛が切れ目なく続いているかです。途中で1cm以上の空白があるなら、フェイスライン型は避けたほうが仕上がりは安定します。
空白が数ミリ程度なら、全体を3mmから5mmの短さで揃えることで、密度の差が目立ちにくくなります。長く伸ばすほどムラは強調されるので、頬が薄い人ほど短く刈るのが現実的です。もみあげの整え方については、髭脱毛でお洒落なもみあげは簡単に作れる!人気デザイン3選とおすすめの脱毛方法をご紹介もあわせて読んでみてください。
口ヒゲだけを残すと、丸顔は横幅が増えて見えることがあります
口ヒゲ単体のスタイルは、顔の中央に横向きの線を1本足す形になります。丸顔はもともと横方向に視線が流れやすいので、そこに横線が加わると、顔の幅が強調されやすくなります。
口ヒゲを取り入れたいなら、顎先の髭と組み合わせて縦の要素を一緒に作るか、口角より外へ伸ばさずに短く抑えるほうが、丸顔とはケンカしにくいです。
髭の形より、顎の下と首をどこで切るかのほうが輪郭を変えます
ここは丸顔の人にいちばん効く話なので、形選びより先に押さえてほしいところです。顎の下から首にかけて髭を残すと、顎と首の境目が黒く埋まって、二重顎のように見えます。せっかく顎先で縦を作っても、その下がぼやけていると輪郭は締まりません。
首側の下限は、顎を引いたときにできる顎の下の角、その少し下あたりで切ります。喉仏の位置まで残すと面積が広すぎて、顔の下半分が重くなります。頬側の上限は、小鼻と耳の付け根を結んだ線を超えないところに置くと、頬の面積が余計に狭く見えず自然です。
この2本のラインの引き方は、髭の見た目を決める土台になります。詳しくは髭の整え方で清潔感を分けるのは、長さよりも「2本のライン」のほうですで解説しています。
青髭が残っていると、どの形を選んでも輪郭がぼやけます
デザイン髭は、残す部分の黒さと剃る部分の肌色のコントラストで形になります。ですから剃った側が青く残っていると、境界がにじんで、せっかく作った縦のラインや輪郭の影が読み取れなくなります。丸顔で「形を作ってもなんとなく締まらない」と感じるとき、原因が髭のデザインではなく青髭側にあるケースは珍しくありません。
この対処として選ばれるのが、残したい部分は照射せず、剃る側だけをレーザーで薄くする部分脱毛です。頬と首だけ落として顎周りは残す、という受け方ができるクリニックもあります。ただし医療レーザーで減らした髭は基本的に元に戻らないので、範囲の決定は慎重に行ってください。効果や必要回数には個人差があり、毛の太さや肌質によっても変わります。実際に何年か経ったあとの状態については、髭脱毛はデメリットが多くて後悔する!?体験談でわかる脱毛完了から10年経過した状態を徹底検証で書いています。
なお、産毛に近い薄い毛への照射では、まれに毛が硬く濃くなる硬毛化が起きることがあります。頬の薄い毛を照射範囲に含めるかどうかは、カウンセリングで医師に相談したうえで決めるほうが安全です。
形を決める前に、2か月だけ試してから脱毛の相談をすると失敗しません
顎に集めるか輪郭に沿わせるかは、鏡の前で伸ばしてみれば1か月ほどで見当がつきます。脱毛で範囲を固定するのは、その後で問題ありません。
| 時期 | やること | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 最初の2週間 | 剃らずに伸ばす | 頬・顎先・口の下に、それぞれどのくらい生えるか |
| 3週目 | 顎先中心か、フェイスライン沿いかを決めて形を作る | 正面と斜め45度の写真で、顎が下に伸びて見えるか |
| 4週目から2か月目 | その形のまま維持する | 毎朝の手入れが現実的に続けられるか |
| 2か月後 | 残す範囲を確定してから脱毛を相談する | 照射しない範囲を明確に伝えられるか |
丸顔で髭が似合わないと言われるとき、原因は輪郭ではなく、生えない場所を含む形を選んでいるか、首側の処理が甘いかのどちらかであることが多いです。まずは伸ばして生える範囲を把握して、顎に集めるか輪郭に沿わせるかを選ぶ。この順番で進めれば、大きく外すことはありません。
肌に赤みやかゆみが出やすい人、剃るたびに荒れる人は、形を作る前に皮膚科や医師に相談しておくと安心です。

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